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企業は、事業の性質に応じて、流動資産と非流動資産、流動負債と非流動負債を貸借対照表上区分表示するか否かを決定しなければなりません
区分しない選択をした場合、資産・負債を流動性の順に表示しなければなりません
流動・非流動区分の有無にかかわらず、12ヵ月以内に回収ないし決済される予定の金額と12ヵ月以後に回収ないし決済される予定の金額が混在する資産・負債項目については、12ヵ月以後に回収ないし決済される予定の金額を開示しなければなりません
流動・非流動区分を行う場合、流動資産として分類されるのは、①企業の通常の営業循環過程において、実現するか、販売または消費するために保有される資産、②主としてトレーディング目的または短期の保有で、貸借対照表日から12ヵ月以内に実現予定である資産、③使用制限のない現金及び現金同等物ければなりません
流動負債として分類されるのは、①企業の通常の営業循環過程において、決済予定である負債、②決済期限が貸借対照表日から12ヵ月以内の負債-です
これ以外のすべての負債は、非流動負債に分類しなければなりません
長期有利子負債は、期限が貸借対照表日から12ヵ月以内となっていても、企業にこの債務(当初の期限が12ヵ月超であった)を長期借り替えする意図があり、財務諸表承認前に締結された再融資や返済のリスケジュールの合意によって、その借り替え意図が裏付けられている場合は、非流動負債に分類した上で、注記開示を行います
貸借対照表の本体に最小限掲記すべき項目は以下のものです
①有形固定資産、②無形資産、③金融資産(以下の④⑤⑥を除O、④持分法で会計処理される投資、⑤たな卸資産、⑥営業債権及びその他の未収入金、⑦現金及び現金同等物、⑧営業債務及びその他の未払金、⑤IAS第12号「法人所得税」に基づく税金負債及び資産、⑩引当金、⑧非流動有利子負債、⑩少数株主持分、⑩発行済資本金及び剰余金
IASの規定で要求される場合や、企業の財政状態を適正に表示するために必要な場合は、追加的な表示項目、見出し、小計を貸借対照表本体上に表示しなければなりません
企業は、貸借対照表の本体または注記で、事業上適切となるよう上記の表示項目の細分類を開示しなければなりません
また親会社、子会社、関連会社、その他の関係者に対する債権債務の金額は別個に開示しなければなりません
また、資本の部に関して、以下を貸借対照表の本体または注記で開示しなければなりません
①株式の種類ごとの、「授権株式数」「発行済株式のうちの払込済株式数と未払額のある株式数」「1株の額面額ないし無額面の旨」「社外流通株式数の期首期末調整」「その種類の株式に付される権利、優先権、制限(配当や資本の払い戻しの制限等)」「自己株式、子会社や関連会社に保有される株式」「オプションや売買契約のために留保されている株式とそれらの契約条件と金額」②剰余金の性質と目的③配当が提案済みで未承認の場合の負債に含まれる(あるいは含まれない)未払配当額④潜在的累積優先配当額損益計算書の本体に最小限掲記すべき項目は以下のものです
①収益、②営業損益、③金融費用、④持分法適用の関連会社及びジョイント・ベンチャーの損益に対する持分、⑤税金費用、⑥経常損益、⑦異常損益項目、⑧少数株主持分損益、⑨当期純損益
IASの規定で要求される場合や、企業の経営成績を適正に表示するために必要な場合は、追加的な表示項目、見出し、小計を損益計算書本体上に表示しなければなりません
企業は、損益計算書の本体または注記で、費用の性質による分類(減価償却費、人件費といった分類がこれにあたります)ないし機能に基づく分類(売上原価、販売費、管理費といった分類がこれにあたります)によって、費用の分析を記載しなければなりません
機能によって分類している企業は、性質による分類を追加開示しなければなりません
企業は、損益計算書の本体または注記で、財務諸表の対象期間についての、宣言済みないし提案済1株当たり配当額を開示しなければなりません
株主持分の変動計算書は以下を含みます
①当期純損益、②IASの規定により、直接株主持分に認識された損益の各項目と合計、③IAS第8号め標準処理による会計方針の変更の累積的影響額と重大な誤謬の訂正
本体または注記のいずれかで記載しなければならないのは、④株主との資本取引と分配、⑤留保損益の期首残高、期末残高、期中変動、⑥各種類別の株式資本、資本剰余金、各種剰余金ごとの期首残高、期末残高、期中変動の調整表
つまり、株主持分の変動計算書は、その他の包括利益計算書(フレームワークの収益費用概念で示される包括利益のうち損益計算書に含まれない項目の計算書)形式か、株主持分のすべての項目の増減表の形式か、のうち一つが選択できることになります
財務諸表の注記は、①財務諸表作成基準と適用された会計方針、②IASの規定によって要求されているが、財務諸表本体などに記載されていないもの、③財務諸表本体に記載されていないが、適正開示のために必要な追加的情報-を記載します
本体に関連する情報は、レファレンス(本体のある項目に関連する注記の番号を入れること)を付さなければなりません
会計方針には、測定基準と財務諸表を理解するのに必要な特定の会計方針を記述しなければなりません
特定の会計方針を開示すべきか検討すべき項目には以下の例があります
「収益の認識」「連結方針」「企業結合」「ジョイント・ベンチャーレ「有形固定資産・無形資産の認識と減価償却」「借入費用その他の支出の資産化」「工事契約」「投資不動産」「金融商品と投資」「リース」「研究開発費」「たな卸資産」「税効果を含む税金」「引当金」「従業員給付コスト」「外貨換算とヘッジ」「事業別地域別セグメントの決定とセグメント間の費用配賦基準」「現金及び現金同等物の定義」「インフレーション会計」「国庫補助金」
本来、財務諸表以外で開示されるべき以下の事項が、財務諸表以外のどこにも開示されていない場合は、財務諸表で開示すべきこととなります
①企業の本社所在地と法形態、設立国と登記上の本社、②事業内容と主要な活動、③親企業の名称とグループ全体の親企業名、④期末従業員数と期中平均従業員数
・極めて稀に、IASの規定から乖離することができます
その場合は、乖離の旨、内容、影響額を開示しなければなりません
・継続企業としての存続能力に重大な疑問を生じさせる事象に関し重要な不確定事項がある場合は、不確定事項は開示しなければなりません
・流動・非流動の区別を採用するか否かは、事業の性質に応じて決定できます
流動・非流動の区別を選択した場合は、区別に関する規定に準拠しなければなりません
・株主持分の変動計算書は基本財務諸表と位置付けられています
株主持分の変動計算書を「その他の包括利益計算書」形式とするか、資本の部の増減表とするかは選択できます
・貸借対照表、損益計算書の本体に掲記すべき項目は、日本の基準に比べ細かいものではありません
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